刺青-2
5)実際に行われている刺青の順序と道具 刺青師の職業的手の特徴と痕跡など
(1)お艶(若尾文子)の肌に魅せられて強烈に刺青師(山本学)の意欲を刺激された
瞬間の… スチール 資料6-1
(2)全身彫りの時の両人の体位 資料6-2
(3)針の入る深さ ・墨を入れる場所 ・彫る速度 資料6-3
(4)針の並びの方向と毛穴の汚れが針についた時の対処法 資料6-4
(5) 筋肉の配置 ・筋彫り時の音など 資料6-5
(6) 彫師の手元姿 資料6-6
(7)彫師の手元姿 と筆の事 資料6-7
(8)彫師「彫満」師の手 資料6-8
(9)針先の運動 資料6-9
(10)1日分の彫が終了した後の処理 資料6-10
(11) 彫った翌日からの皮膚の復興過程 資料6-11
(12)彫の途中の血の処理 資料 6-12
資料6-13 資料6-14
(13)彫師の道具 資料6-15
資料6-16
資料6-17
資料6-18 資料6-19
11、撮影用刺青の試作絵と吹き替え
① 吹き替え用モデルを探すのには深い苦労をしました。美術学校のモデルでは間に合いません。若尾さんと同じく体形が似ていて、肌が美しく色白できめが細かいというのが条件です。チャイナタウンという大きな大きなキャバレイへ10日ほども通いつめて店の女性の横顔と大きく露出した胸、背中などを観察しました。この店の支配人が旧制京都第二中学校での先輩でもあり水泳部も一緒でしたので、こんな無理も聞いてもらえたのです。この吹き替えモデルは実に素晴らしく若尾さんに似た美人でした。彼女には大学生の恋人もあってその恋人の許可を得なければならないという条件もあったのですが承知してもらう事が出来ました。 下に紹介するモデルさんの写真と若尾さんの写真と比べて観て下さい。
資料7-1 モデルさんの写真
資料7-2 資料7-3
若尾文子さんの写真 モデルさんの写真
資料 7-4
12. あらすじとそのスチール
(あらすじの文章はgoo映画より・スチールは宮嶋八蔵所蔵のもの)
1)質屋の娘 お艶は、恋しい手代の新助と手と手を取り合って駈落ちした。
資料 8-1 資料8-2
宮嶋八蔵所蔵のスチールファイ
2)この2人を引き取ったのは、店に出入りする遊び人の権次夫婦だった。はじめは、優しい言葉で2人を迎え入れた夫婦だったが、権次は、お艶の親元へ現れ
何かと小金を巻き上げ、あげくに、お艶を芸者として売り飛ばし、新助を殺そうとしていた。
資料 8-3
3)そんな事とはつゆ知らぬお艶と新助は、お互いに求めあうまま
狂おしい愛欲の日々を送っていた。
資料 8-4
4)しかし,そんなお艶のなまめかしい姿を,権次の下に出入りする刺青師清吉は、
焼けつくような眼差しで見つめるのだった。
資料 8-5
5)そして、とある雨の晩、権次はとうとう計画を実行に移し、殺し屋三太を新助の 下に差し向けた。だが、必死で抵抗した新助は、逆に三太を短刀で殺してしまった。ちょうどその頃、土蔵に閉じ込められていたお艶は、刺青師清吉の為に、麻薬をかが
され気を失い、その白い肌一面に巨大な女郎蜘蛛の刺青をほどこされた。恍惚とし て見守る清吉の姿は、刺青の美しさに魂を奪われたぬけがらのようであった。
資料8-6
資料8-7
6)お艶は、この刺青によって眠っていた怪しい血を呼び起こされたようになり、それからのお艶は辰巳芸者染吉と名を改め、次々と男を酔わせていった。
資料 8-8
資料8-9
7)昔の優しいお艶の姿を忘れきれない新助は嫉妬に身をやき、染吉と関係を持った男を次々と殺し、ついにある夜、短刀を持って染吉に迫った。だが新助には染吉を殺すことはできず、逆に染吉が新助を刺した。
資料8-10
8)一部始終をかいま見ていた清吉は、逆に耐えきれず自ら彫った女郎蜘蛛を短刀で刺し、自らも命を絶った。死んでいく染吉の顔には、すでに男をまどわした怪しい影はなく、優しいお艶の安らぎの顔があった。
資料 8-11
資料 8-12
スチール一部のみ掲載
13.
1)スタッフに渡した増村監督の絵コンテの一部
資料 9-1
2)これは、私の台本です。私が撮影中に書いた増村監督の演出法(カット割りと絵コンテと台詞の訂正など)現場での台詞の訂正なども、溝口組の黒板システムに似ています。 資料9-2
3)これも、上記と同じです。 資料 9-3
増村保造監督の演出法のほんの一部を紹介して終わります。
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